安倍晋三首相は3日、都内のホテルで開かれた政府主催の国際女性会議(WAW!)に、トランプ米大統領の長女イバンカ大統領補佐官(36)を伴って登場、あいさつの中で、自身の政治的「勘」について、自画自賛する場面があった。

 首相は、イバンカさんの講演に先立って、出席者にあいさつした。

 先月の衆院選勝利を受けて第98代首相に指名され、第4次安倍内閣を発足後、初めて臨む国際会議がこの同会議だと説明。「選挙があり、ここに来ることができるかどうかギリギリまで決まらなかったが、無事総理大臣として来ることができた」としながらも、「正直申し上げて、会議の日程は、はるか前から決まっていた」と述べた。

 その上で、「政治にとって、最も重要なのは『勘』だ。この絶妙なタイミングを読み切っていたかのごとく、あらかじめこの日程を設定した」と、重要な政治日程をすべて終えた直後に、会議に臨む意義を強調。「私の女性活躍への強いコミットメントの表れだと考えていただきたい」とも述べた。

 自身が掲げる「女性活躍」政策で、女性の就業者や、女性管理職が増加したと胸を張り、「日本は変わった。社会は変えることができるんです」と主張。

 「自分が『世界を変えられる』と本気で信じる人たちこそが、本当に世界を変えている」という故スティーブ・ジョブズ氏の言葉を引用し、「世界をいっしょに変えていきましょう」と呼び掛けた。

 イバンカさんは、時折拍手をしながら首相のあいさつを聞いていた。