【ロンドン29日=鈴木雅子通信員】英王室は28日、ヘンリー王子(33)と婚約者の米女優メーガン・マークル(36)の結婚式が来年5月、ロンドン郊外のウィンザー城にある聖ジョージ礼拝堂で行われると発表した。同城は、エリザベス女王が週末を過ごす場所。王子にとっても、同礼拝所で洗礼式を受けており、思い出の地だ。式には、女王ら王室メンバーが出席する。王子は、以前所属した英陸軍の関係者など、一般人も招待する方向で調整している。同地での挙式は、ロンドンより警備の負担が少なく、経費削減が可能な点も重視された。女王も、王子の申し出を快諾したという。

 英メディアによると、プロテスタントのマークルは結婚を機に、英国国教会に改宗。挙式前に英国国教会で洗礼を受け、英国籍も取得する。また、自身の出世作で、約7年間出演してきた米人気ドラマ「SUITS(スーツ)」からの降板も、正式に発表された。

 マークルは明日12月1日、王子と初めての公務に臨む。若者の犯罪対策に向けた活動で英中部ノッティンガムを訪れる予定で、王室メンバーとしての活動を事実上スタートさせる。