漫画家のやくみつる氏(58)が1日、都内で行われた「現代用語の基礎知識選 2017ユーキャン新語・流行語大賞」発表・表彰式に選考委員として登壇し、この日午前に一部メディアが「新語・流行語大賞は終わった」、「時代性と批評性が消えた」などと報じたことに対し「もう少しきちんと見て欲しい」などと注文を付けた。

 やく氏は冒頭の高評の際に「ガラケーなんですけど(壇上で)出したら怒られる」などと言いつつ、携帯電話を手に「『さよなら新語・流行語』と衝撃的なニュースが出た」と切り出した。その上で、ベストテンに入ったワードを上げながら批判を展開した。「『Jアラート』は、流行っているからだけで選んでいるのではない。『いたずらに驚かしているじゃないか』と思って選んでおり、批評性がある。『プレミアムフライデー』だって、流行っていない。言葉だけ先行して現実が追いついていない…それも批評性」と指摘。「私も、とやかく言いたくなるので、書く人の気持ちも分かるが、もう少しきちんと見て欲しい」と、一部の報道に不満をにじませた。