将棋の最年少プロ、藤井聡太四段(15)が10日、NHKのEテレで放送された第67回NHK杯トーナメント3回戦で、稲葉陽八段(29)に169手で敗れた。通算成績は52勝9敗。

 終盤力のある2人は序盤から激しく攻め合った。終盤、稲葉が厳しい攻めで追い込んだが、藤井は驚異の粘りを発揮。勝負への強い執着心を見せた。大熱戦を制した稲葉は終局後、疲れた表情を見せた。藤井も力を出し切ったように全身を脱力した。