計13万人の来場者を集めた「2017国際ロボット展」がこのほど終了した。22回目の今年は産業用だけではなく、介護福祉、災害対応、生活支援など、多彩な役割を持ったロボットが登場した。

 世界の産業ロボットの稼働台数をみると、日本は00年の38万9442台をピークに減少し続け、15年は28万6554台となった。同じアジアの中国、韓国、台湾や、ブラジル、ドイツ、南アフリカなどは台数が増え続けている。「日本の台数が減ったのは、国内企業の工場が海外に進出したから」(日本ロボット工業会・冨士原寛専務理事)。産業の空洞化は厳しい現実だが、その分介護、災害、生活の支援ロボットは伸びていきそうだという。