2020年東京五輪・パラリンピックのマスコットを決める小学生投票が11日、スタートした。7日発表の最終3候補を対象に全国の小学生が学級単位で意見をまとめて投票。締め切りは来年2月22日で、同28日に結果発表される。この日午前9時30分までに、全国約2万校の3分の1近い6356校が参加を表明し、事前登録を済ませている。

 投票初日のこの日は、東京都調布市立飛田給小の4年1組が報道陣に授業を公開。班ごとに話し合って意見を発表した後、1案ずつ挙手して招き猫と神社のキツネをモデルにした五輪とこま犬をモデルにしたパラリンピックの「イ」案に決めた。福田蒼太くん(9)は「(尻尾の)炎で元気にしてくれる感じがいい。すごく悩んだ」と話した。

 府中市にある特別支援学校、都立府中けやきの森学園では小学部の児童6人が授業に参加。マスコットの役割などを確認した後、3作品の3D模型を手にイメージを膨らませて意見を出し合った。市川万里恵教諭が子どもたちの声を書きだし、全員一致で「イ」に決定。「早くお風呂に入りなさい、と言ってくれそう」と「イ」案の力強さを表現する意見もあった。