東京都の小池百合子知事は15日の定例会見で、今年9月の会見時、民進党議員の希望の党への合流をめぐり、リベラル系議員を「排除いたします」とした発言を引き出したフリージャーナリストを、約3カ月ぶりに指名する場面があった。

 “因縁の相手”に「久しぶりですね」と声をかけた小池氏。質問を受ける前に、「主張ではなく、質問にしてくださいね」と念押しする警戒ぶりをみせた。

 この日の質問内容は、北朝鮮が仮に、核兵器を搭載したミサイル攻撃に踏み切った場合、東京などで100万人規模で死者が出るとの試算が米国の研究機関で出されていることへの受け止めや、米国に、北朝鮮に対する軍事オプションに踏み切らないよう求める内容の申し入れを、安倍晋三首相にするかどうか、見解を問うものだった。

 小池氏は短く「情報として受け止めたい」と述べるにとどめ、次の記者を指名した。