東京都の小池百合子知事は27日、年明けに開催予定の2020年東京五輪・パラリンピックの調整会議で、開閉会式を議題にしたい考えを示した。

 調整会議は組織委の森喜朗会長をはじめ、文科相、五輪相、日本オリンピック委員会会長、日本パラリンピック委員会会長らが出席する、トップ級の集まり。前日26日、森氏と会談した際、会議開催の提案を受け、小池氏が賛同していた。

 会場視察後の会見で小池氏は調整会議で話し合いたいことを問われ、「開閉会式について、それぞれの主体が考えていることを言い合うタイミングなのでは」と個人的な考えを語った。

 小池氏は就任直後の昨年9月以来、約1年3カ月ぶりに臨海部の五輪会場を視察。ボート、カヌー・スプリント会場の「海の森水上競技場」、「自転車BMX・スケートボード会場」の予定地、バレーボール会場の「有明アリーナ」、水泳会場の「アクアティクスセンター」(全て江東区)、「カヌー・スラローム会場」(江戸川区)の工事進捗(しんちょく)状況などを確認した。

 年末に久々の視察をした狙いについて聞かれ「年末でも年始でも、五輪会場の進み具合を見るのは知事として当然」と語った。工事状況については「順調」と評価した。