将棋の史上最年少プロ、藤井聡太四段(15)が14日午前10時から地元対局に臨んだ。第11期朝日杯オープン戦(名古屋市東区「東桜会館」)の1回戦で澤田真吾六段(27)と対戦した。愛知県瀬戸市出身の藤井にとって、公式戦初の公開対局だ。

 午前9時52分、澤田について入室し、駒を並べる。用意された200席は、愛知期待の名人候補を生で見ようと、満杯となった。

 先手の澤田とは過去、20連勝時と28連勝時にぶつかり、際どい勝負をモノにしている。今回は勝てば、午後の対局となる準々決勝で、佐藤天彦名人対永瀬拓矢七段の勝者と戦う。それを突破できれば、13日の名古屋対局に連勝して先にベスト4入りを果たした羽生善治竜王との対局が待っている。

 公式戦初の4強入りを目指し、まずは午前中の澤田戦に集中だ。持ち時間は各40分。お昼頃に決着の見込み。