将棋の第30期竜王戦を制し、同時に「永世7冠」の称号も得た羽生善治竜王(47)の就位式が16日、都内のホテルで行われた。国民栄誉賞決定後、初の公式セレモニーへの登場となった。

 就位式では俳優東出昌大(29)が来賓として祝辞を述べた。16年11月に、故村山聖九段の生涯を描いて公開された映画「聖の青春」で、村山のライバル羽生の役を演じた。劇中で掛けていたメガネは、羽生からプレゼントされたもの。「羽生さんは心血を注いで、どれだけの孤独の中で人に見えないところで人生を賭してきたのか。僕の想像の及ぶところではない。将棋界が盛り上がり、名棋譜が残るよう心からお祈りしています」と話すと、会場から大きな拍手が起こった。