囲碁の世界棋戦「第22回LG杯朝鮮日報棋王戦」決勝3番勝負第1局が5日、東京・市ケ谷「日本棋院東京本院」で打たれた。この棋戦初制覇を目指す、井山裕太7冠(28)は初顔合わせとなる謝爾豪(しゃ・じごう)五段(19=中国)に180手で敗れ、かど番となった。

 午前9時から、持ち時間各3時間で始まった対局は、先手の黒番井山が優勢に戦いを進めていたが、形勢が有利と思われた瞬間に緩い手が出て反撃を許し、最後の最後にひっくり返された。「中盤以降、もう少しいい手があったかもしれない。はっきり読み切れていなかった。結果を受け止めて切り替えて臨みたい」と話した。

 第2局は7日午前9時から同所で打たれる。タイに持ち込んで最終第3局(8日、同所)での逆転初優勝で、13日に控えている国民栄誉賞授賞式に花を添えたい。