将棋の第49期新人王戦1回戦、藤井聡太五段(15)対古森悠太四段(22)戦が14日、関西将棋会館で行われた。将棋界初の「中学生五段」に昇段した藤井がバレンタインデー対局で通算64勝目を目指す。この日までに関西将棋会館には藤井宛に「持ち帰れないほど」(日本将棋連盟)のチョコレートが届いた。13日から続々と、届きだし、同会館の事務局で段ボールに入れて保管している。

 同連盟は対局トラブルの防止するため、関西将棋会館の公式ツイッターで藤井ファンにチョコレートの手渡し自粛をお願いしていた。この日は藤井が同会館に到着しても、入り待ちをするファンはなく、スムーズに対局に臨んだ。

 藤井の直近10局の成績は9勝1敗。現在、8連勝中だ。振り駒の結果、藤井が先手に決まった。午前10時、お互いに深々と一礼し、対局を始めた。両者の対戦は初めて。持ち時間は各3時間。夕方には決着する見込み。

 藤井は17日には第11回朝日杯オープンの準決勝で羽生善治竜王(47)との大一番が控える。