東京都港区の東京ミッドタウンでは16日、NHKが主催する平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)フィギュアスケート男子のショートプログラム(SP)のパブリックビューイング(PV)が行われた。

 首位発進した羽生結弦(23=ANA)の完璧な演技に、集まった約250人の観客は大興奮。3位につけた宇野昌磨(20=トヨタ自動車)の華麗なステップには、自然と手拍子が湧き起こった。

 羽生がジャンプを決めるたび、歓声と大きな拍手が起こった。港区の会社員女性(35)は「羽生選手だけ雰囲気というか、空気感が違った。ただただ美しい演技だった」と興奮気味に振り返った。

 女性から絶大な人気を誇る羽生や宇野の登場とあって、男性の観客は2割程度。さいたま市から1人で訪れた会社員男性(43)は「女性が多いですね」と笑いながらも、「気にしない。明日もここで応援したい」と意気込んだ。

 この日は、同会場の大スクリーン(350インチ)で男子フィギュアを見るため、午前11時のオープン前から約15人が待機。羽生が登場するころには、会場に入りきれない人もいた。

 NHKは、同所などで五輪開幕時からPVを続けている。編成局の清藤寧(せいとう・やすし)さん(55)は「毎日人は入っているが、羽生選手の出番時は、やはりすごかった」。17日のフリーではさらなる混雑が予想され、入場制限を設ける場合もあるという。