元TBS記者の山口敬之氏から性的暴行を受けたとして、約1000万円の損害賠償を求める訴訟を起こしているジャーナリスト伊藤詩織さんが23日、都内で講演した。

 「性暴行被害は、いつ自分や自分の大切な人に起きるか分からない。変えていこうというのが『#Me Too(私も)』」と訴えた。日本の「#Me Too」運動は米国などに比較すると盛り上がっていないことに触れ、「日本ではなかなか言えないなら『#We Too(私たちも)』にしたらどうだろう」と続けた。

 この講演会は、国際人権NGO「ヒューマンライツ・ナウ」(事務局長・伊藤和子弁護士)が主催。詩織さんは、インドの女性活動家ナンディーニ・ラオさんらと共に参加した。来月16日には、米ニューヨークで国連女性の地位向上委員会のイベントでも講演する。