人気マンガ誌「週刊少年ジャンプ」(集英社)の、創刊50周年を記念した「ジャンプ図書館」が、15日から、東京・六本木ヒルズヒルサイド2階「ヒルズ カフェ/スペース」で始まった。同図書館では、創刊号から18年14号(3月5日発売)までのジャンプのほとんど(2000冊以上)を、無料で読むことができる。

 この図書館では、「ONE PIECE(ワンピース)」「DRAGON BALL(ドラゴンボール)」などの人気マンガはもちろん、掲載1回で作品が完結する「読み切り」の作品や、人気が出ないなどの理由で、すぐに連載が打ち切られた作品なども、全て振り返ることができる。

 図書館は、いすや机なども全て「週刊少年ジャンプ」で作られた内装。隣接するカフェでは、ジャンプロゴのラテアートを施したカフェラテなど、コラボドリンクも販売される。

 この日はオープンの午後2時前から、大勢の人が列をつくった。オープンと同時に入館した江戸川区の会社員男性(55)は、「小学生のころからのジャンプファン。毎週発売が楽しみで、どこなら少しでも早く手に入るか、探したのを思い出す。懐かしいですね」と、しみじみと語った。

 イベントの担当者は「内装されている原画を集めるのにも、すごく苦労した。たった12日間だが、こんな機会は2度と無いかも。ファンの方には絶対に来てもらいたい」と話した。開催は26日までの期間限定で、営業時間は午前11時~午後11時まで。

 また19日からは、近くの森アーツセンターギャラリーで、特別展「創刊50周年記念 週刊少年ジャンプ展VOL・2 -1990年代、発行部数653万部の衝撃-」が開催される。

 同展には、95年3・4合併号で最大発行部数653万部を記録するなど、大人気を博した90年代の47作品が集結。貴重な原画や特別映像などを楽しむことができる。こちらの開催は6月17日まで。