史上最年少プロ棋士、藤井聡太六段(15)が7日、名古屋大学教育学部付属高校(名古屋市千種区)の入学式に出席した。

 藤井は日本将棋連盟を通じ「これからの3年間は非常に大切な時期だと思いますので、いっそう気を引き締めて精進していきたいです」とコメントした。中高一貫校のため、受験なしで付属高に進学した。

 今後も愛知県瀬戸市の自宅から、名古屋市内にある高校に通うことになる。学業と将棋との両立は肉体的にもハードだ。対局が週に2日以上入るときもあり、対戦が長引くと大阪や東京に宿泊する日もある。強くなればなるほど対局は増える。

 17年度は最多の29連勝を成し遂げ、全棋士参加の棋戦で最年少優勝を果たした。さらに第45回将棋大賞では記録ずくめの活躍が評価され、最優秀同等の特別賞のほか新人賞も受賞した。同賞の記録全4部門(勝率、勝利数、対局数、連勝)も独占し、「7冠王」に輝いた。今後は高校生との両立で、最年少タイトル挑戦など高みを目指す。