自民党の石破茂元幹事長(61)は18日、都内の文化放送で「大竹まこと ゴールデンラジオ」(月~金曜午後1時)の収録を行った。その中で、陸上自衛隊イラク派遣部隊の日報隠蔽(いんぺい)問題について、派遣当時、自らが防衛庁長官、防衛大臣を務めた経験上「ないなんてことはありえない」と断言した。

 石破氏は、MCの大竹まことから「スーダンとかイラクとかに行って現場で毎日、何が起こったかどんなことがあったのか、これを残しておかないわけがない、日報がないわけがない」と指摘されると「ないです、はい」と即答。「イラクに出した時、防衛大臣、防衛庁長官でしたけど、時差がありましたから、その時は夜中であろうと何時であろうと常に大臣のところに入ってきますからね。そうであれば記録していますから、ないなんてことはありえないと自分の経験則上思います」と答えた。

 また学校法人「加計学園」獣医学部新設計画をめぐり、学部が設置された愛媛県の職員が作った文書に、柳瀬唯夫首相秘書官(当時)が「本件は首相案件」と述べたとする記述が書かれた「愛媛文書」が表面化したことについても持論を展開。「記憶の限り会っていません」などと主張する柳瀬氏の発言に対して、「記憶力が良いから官僚やってるはずけどね」と疑問を呈した。

 また、大竹から「にわかに今日、解散風が吹いているっていううわさも出ていますけど?」と突っ込まれると「そう、連休明けに解散だ、なんていう話がありますね」と答えた。また「衆議院議員っていうのは突然解散になっても構わないように準備しておくのが衆議院議員ですから、突然選挙になって『あー、こんなはずじゃなかった』って言う人は衆議院議員にならない方がいいですね」とも口にした。

 低下する一方の内閣支持率については「かつて青木幹雄先生がおっしゃっていたように、自民党の支持率と内閣の支持率を足して50(パーセント)切ると危ない。で、まだ自民党の支持率はそんなに落ちていないので、足せば50(パーセント)はまだ切らないですけどね」と語った。

 石破氏は、大竹から「総裁にふさわしいのは石破さんが27パーセント、安倍さん(晋三首相)が22パーセント、今の段階で世の中は石破さんの方に傾いてますけど」と突っ込むと「月によって全然違うので。その数字だから『いやぁ俺が1番だぜ』なんて浮かれるほどおめでたくはないです、当たり前の話」とサラリとかわした。

 この日の収録は、20日に放送される。