民進党系衆院会派「無所属の会」の岡田克也元外相(64)は27日、国会内で会見し、民進、希望の党両党による新党「国民民主党」には参加せず、離党する意向を表明した。連休明けの来月7日までに離党届を提出し、今後は無所属で活動する方針だ。

 会見では「私が政党を離れたのは、1993年に離党した自民党だけだ。望むわけではないが。残念だがその道を取らざるを得ない」と、98年に民主党に参加して以来、在籍し続けた党を離れる無念の思いを口にした。

 岡田氏は、昨年の衆院選を前に民進党が大きく分裂して以来、「もう少し時間をかけ大きな塊(かたまり)をつくるため、立憲民主党との距離を縮めることが必要と思った」とした上で「(党執行部は)、まず新しい党をつくろうということだった。多くの議員による議論の結果で、決定に異論はないが、私自身とは、大きな塊をつくるための手順が違う」と主張。「目標は同じだが、手法は違う。山を登る道が違うということだ」と述べた。

 今後は、「立憲民主党と、国民民主党の距離を縮める努力をするのが、私の役割だと考えた」と、再再結集に向けた「橋渡し役」になる意向を表明した。

26日に大塚耕平代表に、国民民主党への不参加を伝えたという。

 民主党のコアメンバーとしてやってきたが、昨年の衆院選を前に、その流れを継ぐ民進党は大きく分裂。「今、思い出しても残念というか、20年やったことは一体何だったのかと、思わざるを得ない」と、悔しさをにじませた。

 一方で、民進党は旧民主党時代から、分裂と再結集を繰り返してきたのが、党の歴史でもある。岡田氏は「こういうところをしっかり直していかないと、単純に(今回も)分かれたものを戻すという作業ではなく、そこにひとつプラスアルファがないと、本当の意味で政権交代可能な政党はつくれない。それ(を促すこと)が私の役割ではないかと思う」と、“古巣”にメッセージを送った。