「今太閤」と呼ばれた田中角栄元首相(1918~93年)の生誕100周年記念式典が4日、生家のある新潟県柏崎市西山町で行われ、田中直紀(77)真紀子(74)夫妻ら約300人が「ハッピーバースデー」を歌い、記念植樹した。真紀子氏は「『ぜえご』(新潟方言で田舎の意味)から来た田舎者が野心を持ったってうまくいくわけないと、誰よりも知っていた。ただ、真面目に誠実に『至誠の人、真の勇者』を実践した」と父親を語った。

 角栄本がブームになり、待望論が絶えない。「政治は税金を使って国民のため、国家のため、世界のために死ぬ気になってやるんです。その辺のバカ息子、バカ娘がなるから、こんなことになっている」と今の政治をぶった切った。

 「安倍夫妻は国民の前でうそ発見器を置いて発言をすべきです。自殺者まで出て犠牲者だらけじゃないですか。こんなことになった原因は何ですか。安倍さん夫妻でしょ。いつまでモリカケ問題をやっているんだと言いますけど、こんな人たちに政治をやらせちゃ絶対いけないんです」

 式には長男雄一郎氏、長女真奈子さんも出席し、報道陣の前に姿を見せた。今月から生家の庭、墓所も第2金土日曜限定で公開される。【中嶋文明】