将棋の史上最年少プロ、藤井聡太六段(15)がタイトル初挑戦を目指す、第66期王座戦挑戦者決定トーナメント1回戦、屋敷伸之九段(46)戦が7日午前10時から、東京・千駄ケ谷「将棋会館」で始まった。

 振り駒の結果、歩が4枚出て、藤井は後手。初手先手7六歩と角道を開けた屋敷に対し、後手8四歩と飛車先を突き出した。

 藤井は先月、名古屋大学教育学部付属高校(名古屋市千種区)に進学して以来3連勝中。対する屋敷は1989年(平元)11月の第55期棋聖戦で、17歳11カ月の史上最年少で初めてタイトル戦挑戦者になっている。翌年8月の第56期棋聖戦で18歳6カ月の史上最年少でタイトルを獲得している。両者は昨年12月の朝日杯で対局して藤井が勝ち、A級在籍棋士から初勝利を挙げた。

 持ち時間は各5時間で、決着は同日夜の見込み。勝った方が羽生善治竜王・棋聖対深浦康市九段の勝者と2回戦でぶつかる。