将棋の第31期竜王戦5組ランキング戦準決勝、藤井聡太六段(15)対船江恒平六段(31)戦が18日、関西将棋会館で始まった。

 藤井は昨年、竜王戦で最も下の6組から5組に昇級。船江戦に勝てば、4組への昇級が決定し、同時に七段の昇段規定「六段昇段後竜王ランキング戦連続昇級」を満たすことになり、史上最年少、史上最速での七段昇段が決まる。

 これまでの七段昇段の最年少、最速記録は加藤一二三(ひふみ)九段(78)の17歳3カ月、2年8カ月。藤井はこれを大幅に上回る15歳9カ月、1年7カ月での異例のスピード出世となる。

 藤井は4月に高校進学後、無敗の5連勝中。船江は日本将棋盟常務理事の井上慶太九段(54)の弟子で“藤井キラー”の一門。これまで師匠の井上、門下の菅井竜也王位、稲葉陽八段はそれぞれが藤井戦で白星を挙げ、一門での成績は3勝0敗。藤井にとっては難敵となる。

 振り駒の結果、藤井が後手に決まった。午前10時、お互いに深々と一礼し、対局を始めた。

 持ち時間は各5時間。夜には決着する見込み。