東京都の小池百合子知事は18日の会見で、アメリカンフットボールの日大が関西学院大との定期戦で、相手選手に反則的なタックルをした問題に、「元関学生として、憤っています」と述べ、憤慨していることを明かした。

 小池氏は、大学時代、エジプトに留学する前に、一時、関西学院大に在籍したことがある。

 小池氏は「アメリカンフットボールは、まさしく関学の象徴だ。だから本当に残念だ」と述べた上で、「暴力行為は興ざめする。真剣にやっている選手からしても迷惑な話だ」と指摘した。

 その上で、関学でかつてアメフトの試合中、「プレー中の事故で、試合中に頸椎(けいつい)損傷で半身不随になられた選手がいた。その選手を助けるため、部員だけでなくOBもサポートした“伝説”のような話がある」と、関学アメリカンフットボール部の“フェアプレー精神”を明かした。

 今回の件が、アメフト界全体のイメージダウンに波及していることを念頭に、「アメフトが、この件でアンフェアなスポーツだと思われないように、日大側にはそのことも含めて努力してほしい」と、日大側に納得できる対応を取るよう呼び掛けた。