【ロンドン20日=鈴木雅子通信員】英王室のヘンリー王子(33)と19日に結婚したメーガン妃(36)が、「フルタイムで公務をこなす」と意気込んでいることが分かった。精力的な公務で知られた王子の母、ダイアナ元皇太子妃を目指しており、明日22日、結婚後、初の公務に臨む。結婚式後の晩さん会には、王子に贈られた元妃の形見の指輪をはめ、出席者に異例の感謝の言葉も述べた。

 英メディアによると、メーガン妃は王室メンバーとして最初の公務を、22日にスタートする。今年70歳を迎えるヘンリー王子の父、チャールズ皇太子を祝うため、バッキンガム宮殿内の庭園で開かれるガーデンパーティーに出席する。19日の結婚式や晩さん会は、王子や同妃の知人を中心に招かれたため、多くの出席者が見込まれる庭園パーティーが、同妃の正式な「お披露目」となる。

 王子夫妻は、新婚旅行も当面延期し、公務に臨む方針。幼少時代から女優として活動する中でも、女性の自立やチャリティーなど社会活動を重視したメーガン妃。王室メンバーとなり、慈善活動など新たな公務を心待ちにしており、「フルタイムで活動する王室メンバー」になると公言。人生のお手本とする王子の母、ダイアナ元妃を、意識している面もあるようだ。

 新婚旅行は今秋が有力。アフリカ南部のボツワナやナミビアが有力視される。

 王子とメーガン妃は19日の結婚式後、昼食を兼ねた披露宴、晩さん会に相次いで出席。ダイアナ元妃の葬儀で追悼歌を歌った英歌手エルトン・ジョンが、披露宴でその息子に代表曲「Your song」など4曲を歌った。チャールズ皇太子が王子の子供時代の思い出を語り、王子が感極まる場面もあったという。

 その後、2人はお召し替えを経て、王子がメーガン妃を、英ジャガーの電気自動車(EV)のオープンカーに乗せ、城外の会場までドライブ。この時、メーガン妃の右手薬指には、ダイアナ元妃の形見、大粒のアクアマリンの指輪が光った。婚約指輪に続く、王子の贈り物。メーガン妃はこの指輪を身につけ、新婦としては異例の感謝のスピーチも披露したという。