千葉県松戸市のベトナム国籍の小学3年生レェ・ティ・ニャット・リンさん(当時9)が殺害された事件で強制わいせつ致死、殺人などの罪に問われた渋谷恭正被告(47)の裁判員裁判第10回公判が18日、千葉地裁で開かれ、検察側は死刑を求刑した。

 弁護側は無罪を求め「刑事事件の原則は『疑わしきは被告人の利益に』。渋谷さんが犯人の可能性しかないと言えるか」と訴えた。渋谷被告は「最初から言っている通り、わたくしは無実、無罪でございます」と主張。結審後、リンさんの父レェ・アイン・ハオさん(35)は会見し「検察側は証拠と証人の証言に基づいて死刑を求刑した。ありがとうございます」と話した。判決は来月6日に言い渡される。