1873年(明6)に英国からサッカーが初めて日本に伝えられた場所として知られる東京・築地では19日、ワールドカップ(W杯)日本戦のパブリック・ビューイング(PV)が初開催された。会場となった中央区の市場機能施設「築地魚河岸」3階の食堂には、約200人が集結。4台のテレビが設置された。前半の香川のPK、後半の大迫の勝ち越しゴールが決まると、全員が立ち上がり、抱き合って歓喜のコールを響かせた。

 事前に「日本一おいしいPV」をうたっており、鶏肉料理「鳥藤」の鈴木昌樹社長(40)は「ひと皿500円のフードが250皿も売れた。W杯の勢いはすごい」と目を丸くした。築地で働く会社員の永江宏さん(59)は「仕事が終わる前から来ちゃった。このPVならまた来たい」と、勝利の余韻に浸っていた。