ワールドカップ(W杯)の日本第2戦(24日、対セネガル)の開催地エカテリンブルクは、フィギュアスケート女子で14年ソチ・オリンピック団体金メダルを獲得し、昨年現役を引退したユリア・リプニツカヤさん(20)の出身地だ。彼女を幼少期から知る州スケート協会会長、ドミトリー・ナウムキンさん(41)は「彼女のスケートを見た全員が『将来スターになる』と言った。それくらい特別な才能だった」と振り返った。

 リプニツカヤさんがスケートを始めたのは4歳半。すぐに頭角を現し、飛び級でスケート学校の6歳クラスに入学した。そのころからジャンプやダンスなど、それぞれの専門コーチの英才教育を受けた。10歳で、より良い環境で練習するため拠点をモスクワに移したが、彼女の基盤はこの街で作られたという。

 ドミトリーさんは「この街は氷点下20度でも野外で練習する。彼女のメンタルの強さはそういった部分からもきている」。