自民党の穴見陽一衆院議員(48=大分1区)が、受動喫煙対策を強化する健康増進法改正案の審議が行われた15日の衆院厚生労働委員会で、がん患者が参考人として発言中「いいかげんにしろ」とやじを飛ばしていたことが21日、分かった。

 穴見氏は発言を認めたが、記者会見は開かず、自身のブログに謝罪コメントを掲載しただけだった。

 「おわび」と題されたコメントには、「参考人の方はもとより、ご関係の皆さまに不快な思いを与えたとすれば、心からの反省とともに深くおわび申し上げる次第でございます」と記された。

 発言の経緯として、「喫煙者を必要以上に差別すべきではないという思いでつぶやいたもの」と主張。「発言者の発言を妨害するような意図はまったくない」と釈明した。

 穴見氏は、12年初当選の「安倍チルドレン」。不倫や失言など問題行動が引きも切らない自民党当選3回の「魔の3回生」の1人。

 同党では同じ3回生の大西英男衆院議員(東京16区)も昨年5月の党会合で、「(がん患者は)働かなくていい」という趣旨のやじを飛ばして問題になり、党東京都連副会長の辞任に追い込まれた。