日本の第2戦(24日、対セネガル)の開催地エカテリンブルクには、「ロシア唯一かもしれない」というメイド喫茶がある。街の中心部にあるその店の名前は「holy maid cafe」。開店してまだ半年で、店もメイドも試行錯誤中だが、ロシア全土からファンが集まるなど評判は上々だ。日本人サポーターを迎える準備もしっかりと進めている。

 エカテリンブルクは2025年万国博覧会(万博)の誘致都市でもあり、同じく開催を目指す大阪の強力なライバル。13日にはパリで実質最後とされるプレゼンテーションが行われた。テーマは「技術革新」。エカテリンブルクに555ヘクタールの広大な土地を用意、先端技術を駆使した未来都市を実現するとしている。

 実際にエカテリンブルクではインフラ整備や、建物の近代化が進んでいた。ロシアは20年の万博誘致でドバイに敗れていることもあり、市民からも「ソチ・オリンピック(五輪)、ワールドカップ(W杯)ときたら次は万博」と期待する声も聞こえた。

 大阪もプレゼンでは、京大iPS細胞研究所の山中伸弥所長が街の魅力をアピール。大阪府万博誘致推進室の担当者は「大阪も若者を中心に盛り上がりでは負けない。(アゼルバイジャンのバクーを含めて)まだ三つどもえの状況なので、力を緩めずにアピールしていきたい」と話した。