史上最年少プロ棋士、藤井聡太七段(15)が6日、大阪市の関西将棋会館で指された第66期王座戦挑戦者決定トーナメント準決勝で、斎藤慎太郎七段(25)に敗れた。初タイトル挑戦まであと2勝に迫っていたが、持ち越しとなった。

 高校進学後、初の連敗で通算成績は81勝14敗(未放映のテレビ対局を除く)。

 「マジック2」としていた戦いは終盤まで大激戦。最後まで粘り腰を見せた藤井だったが、逆転することができなかった。決勝を目前にしての敗退に「ここで終わったのは自分の力不足です。ただ収穫もあったので、それを力にして頑張りたい」と前を向いた。

 タイトル挑戦の最年少記録は89年、屋敷伸之九段が達成した17歳10カ月。タイトル戦のうち、予選が始まっていて年内に藤井が挑戦者となる可能性があるのは棋王戦のみとなった。同棋戦も本戦入りしており、初戦でタイトル保持者の菅井竜也王位(26)との対戦が決まっている。