オウム真理教の被害者や教団脱会者の支援を続け、自身も教団からサリンやVX、ボツリヌス菌で襲撃された滝本太郎弁護士(61)は7日までに、自身のブログで「四女松本聡香さんより」と題し、松本智津夫死刑囚(63=教祖名麻原彰晃)の四女のコメントを掲載した。

 滝本氏は6日付のブログで「ご本人にコメント出しますか、と電話で聞いて、少し考えてメールで送られてきたものです」と紹介している。

 滝本氏が、6日にブログで掲載した四女のコメントは以下の通り。

 

 私の実父松本智津夫が多大な迷惑をおかけした被害者の方、ご遺族の方、信者のご家族、元信者の方、刑務官の方、そして世間の皆さまに改めて深くお詫び申し上げます。

 

 死刑が執行されたことにより被害者の方、ご遺族の方が少しでも心安らかな日々を取り戻せることを心より祈っております。

 

 松本死刑囚は一度の死刑では足りないほどの罪を重ねましたが、彼を知る人間の一人として今はその死を悼みたいと思います。

 

 執行はされるべきものでしたが、ただひとつとても残念に思うのはかつての弟子であった元幹部まで6人も執行されたことです。宗教的な理由においても、責任の重さにおいても、今日の執行は教祖一人でないといけなかったと思います。洗脳されて事件に関与してしまった元幹部の執行の是非はもっと議論され熟慮のうえでないと社会に課題を残してしまうのではないかと心配です。

 

 まだ信仰を続けている信者には、これ以上松本死刑囚の罪を増やさないようにどうか後追いなどしないで、早く夢から覚めてほしいと願っています。