参院選の1票の格差是正をめぐり、定数を6増やす自民党提案の公選法改正案は18日の衆院本会議で与党の賛成多数で可決され、成立した。比例代表の一部の「特定枠」は、合区対象県で選挙区に出馬できない自民党候補の「救済枠」で、野党は「自民党の党利党略」と批判。そこで、国会改革への議論を主導する自民党の小泉進次郎筆頭副幹事長の対応に注目が集まったが、進次郎氏は党の決定に従って賛成票を投じ、立憲民主党など野党は「え~」とブーイングを飛ばした。

 進次郎氏は本会議後の取材に、「自民党内の多くの議員がいろんな思いを持っている。議院内閣制の中、党の決定と個人の思い。そういう中での葛藤は常にある」と苦渋の思いをにじませ、「あらためて国会改革をしなければならない。決意を新たにする意味での賛成票だ」と説明した。ブーイングには「私だけにブーイングというのは、名誉なブーイングと思います」。一方、法案に疑問を示していた自民党の船田元衆院議員は、採決を棄権した。