将棋の史上最年少プロ、藤井聡太七段(16)が11日、都内の将棋会館で行われた第4期叡王戦段位別予選七段戦2回戦で木下浩一七段(50)を下し、タイトル獲得に向け、好発進した。通算86勝15敗。対局途中で神宮外苑花火大会の音が響くなか、盤に集中して勝ちきった。

 前期は四段予選を突破したが、本戦トーナメント1回戦で深浦康市九段(46)に敗れた。1人だけ勝ち上がる四段と違い、七段からの出場枠は3人。「段位が上がった分、上を目指さなければ。本戦入りへ一局一局頑張りたい」と張り切った。

 藤井の次局は、24日に大阪市「関西将棋会館」で行われる棋聖戦予選の里見香奈女流4冠(26)戦。女流棋士とは初対決となる。