4日の台風21号の影響でタンカーが衝突して連絡橋が通行できず利用客ら最大で約8000人が孤立した関西空港は、滑走路やターミナルビルの運用再開まで1週間程度かかる見込み。連絡橋の復旧のめどは立っておらず、機能回復まで長期化が必至の状況だ。

東京オリンピック(五輪)が開かれる2020年に4000万人のインバウンド(訪日外国人旅行)を目指す日本にとって、関西空港の台風被害は衝撃の事態だった。関空を運営する関西エアポートの広報担当は災害前レベルの通常運営に向けて「空港だけでなく連絡橋が復旧しないといけないので難しい」と苦しい状況を説明した。

関空の利用旅客数は17年度で約2880万人。外国人は約1500万人と成田空港に次ぐ国内2位で、海外直通便も25カ国、84都市に就航しており好調なインバウンドを支える。

国交省航空局の近畿中部圏空港政策室は「被害状況を把握しきれていないのが実情で復旧のめどは立っていない。しかし、1週間そこらで戻る状況とは思えない…」と語った。日本政府観光局は海外向けホームページに関空閉鎖を伝える英文を掲載。今後、復旧まで情報更新するという。

航空会社も対応に追われた。関空に離着陸する1日当たり旅客便は全日空が国際線14便、国内線36便、日本航空が国際線16便、国内線12便。全日空広報部によると、直近で予約を持っている旅客のために近くの伊丹、神戸、中部国際空港などを中心に臨時便を検討。閉鎖が長引いた場合、他の空港に就航便を振り替えるかについては「現時点では何も言えない」とした。日本航空も成田、羽田空港も含めて臨時便を検討中だ。

1日に約7万8000人が利用するハブ空港が先行き不透明な状況に陥った。