地震発生から3日目となり、札幌市内は徐々に活気を取り戻しつつある。停電解消などインフラ面の復旧を受け、道内最大規模を誇る札幌市中央卸売市場では水産部門の競りが3日ぶりに再開。ただ道内のスーパーなどはまだ営業できないところも多く、震災前の規模の取引量に戻るには日曜の休場日を挟んだ来週以降になる見込みだ。

同市場の男性職員は「再開したものの、まだほとんど(量が)入ってきていない。(流通量は)生産者や受け入れ先、運送業者との兼ね合いもあるが、市場での受け入れ態勢は整っています」と話した。

同日から営業を再開した場外市場の「海鮮市場 北のグルメ」で鮮魚担当を務める佐藤幸治さんは「量はいつもの3分の1ぐらい。(地震の影響で)サンマやサケの流通は難しい部分がある」と、隙間の空いた商品棚を見ながらつぶやいた。【松尾幸之介】