自民党の小泉進次郎筆頭副幹事長が16日、那覇市内で、沖縄県の翁長雄志知事の死去に伴う知事選(30日投開票)の候補者支援の演説を行った。菅義偉官房長官とともに同日、来県し、有権者らを前に演説した。

この日は、歌手安室奈美恵(40)の引退日で、演説会場のすぐ横には、「WEハートNAMIE HANABI SHOW」が行われるぎのわん海浜公園に向かうシャトルバス乗り場とあって、進次郎氏は「安室さんのイベントに向かう皆さんがバスを待つ列で演説を聞いてくれているかと思ったら、そうでもなかった。でも手を振り返してくれたりうれしいです」とジョークも交えた。

「今日、私がこうしてここで演説するとは思っていませんでしたし、それが安室さんの引退する日になるとは、誰も想像しなかったことでしょう」と話し、近くにある安室の大きな看板に向かって「本当にお疲れさまでした。ありがとうございました」とコメントした。

さらに、同じく沖縄出身で、昨年プロゴルファーを引退した宮里藍さんを引き合いに「宮里さんは30歳前半、安室さんは40歳。そこで引退するのはまさかと思うように感じられるが、沖縄から『人生100年』のモデルが期待できるということ。これまでの1本のレールを敷いて過ごすのではなく、プロ選手だからではなく、これからは誰もがそれぞれの生き方に合わせたり、多様化した時代になる」と力説した。