自民党総裁選は20日、投開票され、安倍晋三首相(64)が石破茂元幹事長(61)を破り、3選を決めた。

首相は、内閣改造・党役員人事を10月1日を軸に行う方針だ。麻生太郎財務相に加え、菅義偉官房長官、自民党の二階俊博幹事長を続投させ、政権の骨格を維持する。麻生、菅両氏は第2次政権発足時から閣内で首相を支え、在任期間も長い。麻生氏については財務省の文書改ざん問題をめぐる責任論も出ていたが、精神的にも首相を支える盟友。菅氏とともに欠かせない存在で、来年の統一地方選や参院選をにらみ、求心力を維持するには政権の屋台骨を変えられない事情もある。善戦した石破氏や、同氏を支持した議員の処遇を含めた態勢構築が焦点。進次郎氏ら中堅若手の起用の有無にも注目だ。