東京都の小池百合子知事は21日の定例会見で、20日に投開票された自民党総裁選で、石破茂元幹事長が地方票で、3選された安倍晋三首相に肉薄したことに関連し、「国会議員は、いろいろと人間関係があるが、地方の方々は、(自分たちの地方が)どうあったらいいかという観点からの、客観的な投票だったと思う」との見方を示した。

「選挙は、最大の世論調査だ。その意味で、非常に結果は重い。地方の声が反映されたと思う」とも述べた。地方による、首相への批判票の位置づけだったとの見方をにじませた。

総裁選では、首相が国会議員票の8割を押さえたものの、地方票の得票率は55%にとどまった。石破氏は、地方票の45%を獲得し、一定の存在感を示した。