衆院予算委員会が1日、開会し、片山さつき地方創生担当相が現金100万円の授受と国税庁への口利き疑惑報道についてあらためて否定し、12月3日から始まる公判で明らかにすると強調した。週刊誌報道について「言い切れないほど事実と違うところが随所にあるので、司法の場で記事が事実でないと明らかにする」と語った。

片山氏は前日31日、2016年の政治資金収支報告書を訂正し、計200万円の献金を記載。立憲民主党の逢坂誠二氏から「今後報告書を訂正する案件はあるか」と問われ「今後このようなミスがないように行うが、万が一そういうことがあったら訂正することもある」と述べた。3万部刷った1部240円の12年版「片山さつきカレンダー」の売り上げが収支報告書に記載されていない件も問われたが「全く売れなかったから」と説明した。

同党の本多平直氏は先日、中国外遊中だった安倍晋三首相の昭恵夫人が「日本より中国の方が環境問題に熱心」と述べたことを取り上げ、「国会でみんなが聞きたいと思うことに答えずに、中国で事実に反する国益を害する発言をすることはやめていただきたい」と発言。しかし、安倍首相は静観し、“挑発”に乗ることはなかった。【三須一紀】