俳優京本政樹(59)が18日、大阪府東大阪市の花園中央公園で行われているゆるキャラ日本一決定戦「ゆるキャラグランプリ2018」にサプライズで来場し、組織票騒動の渦中にいる子分を激励した。

京本は、三重県四日市市のマスコットキャラクターとしてエントリーしている「こにゅうどうくん」のPRステージにサプライズゲストで登場。今年7月に同市のプロモーション映像を京本が監督、主演したことがきっかけで、この日は「自分の意思で飛んできました」と完全プライベートで応援に駆けつけた。

2分間のステージPRタイムでは「決して私はゆるキャラではございません」と笑わせ「来て安心しました。みんな(全ゆるキャラ)が頑張っていて、結果は(どうなっても)いいだろう。グランプリ目指しますけど、2位になろうがベタなろうが良いじゃないですか。みんなで地方が活性化して、日本が元気になるように盛り上げて下さい」と大会全体の盛り上がりを強調した。

ステージ後にも取材に応じ、こにゅうどうくんの組織票騒動については「熱の問題」と持論を展開。自身も投票し、両親や友人にも投票を呼びかけていたと話した。大会自体には「地方が活性化して、それが日本が元気になること。選挙ではないですから。そこもちょっとゆるゆるみたいな。そこも含めて良い文化。平和だなって思ってますね」と思いを語った。

プロモーション映像で共演以降、一緒に活動を共にしてきたこにゅうどうくんとは「子分、兄貴分みたいな形」と表現し「こにゅうどうくんのみならず、他のゆるキャラもみんなそう。そこには全然、罪は無い」とキャラ自体の頑張りを見て欲しいとも訴えた。組織票騒動には「胸が痛くて、しょうがなかった」と本音を明かしながらも「心から応援してる理由は頑張っている姿を見ているから。それが全国のゆるキャラ全部に言えることだと思いますよ」。今後についても「こんなのでゆるキャラグランプリが無くなっちゃった方が残念。いろんな事情があるのなら、投票の仕方を考えるとかすればいいんじゃないですかね」と話した。

同じく取材に応じた森智広四日市市長も、あくまでルールの中での行為として組織票疑惑を否定。「いろんな角度からの報道があり、最初は心を痛めましたけども、今はほんとに『ありがとうございました』と言いたい」と全てを前向きに捉え、「まだ順位は決まってませんけども、ある意味“勝った”のかなと思っています」と笑いを誘った。改めて「積み上がった得票は一切、組織票は入っていないと私は思っています」と力を込め得票は「熱い思いがこもった票」と表現した。

同グランプリの結果はネット投票と会場での投票を合わせ、午後3時半ごろから発表される。