片山さつき地方創生担当相が、自身の政治資金収支報告書に事務所の名前を誤って記していたことが21日、衆院内閣委員会の質疑で明らかになった。質問者に間違いを指摘したが、逆に自身の間違いをただされる、想定外の「ブーメラン」を受けた。

無所属の今井雅人氏が、片山氏の報告書の記載をもとに「事務所『オネスト』の代表者は」と質問。片山氏は、「お言葉を返すわけではないが、『ネオスト』ではないですか」と、今井氏の言い間違いだと指摘した。

片山氏の言葉に、今井氏はいったん、「あ、間違えました」と引き取ったが、実際は報告書の記載が「オネスト」だったことに気づき、「ちょっと待って」と、再確認。片山氏は「(事務所名の)打ち間違いがあるかも…」と釈明したが、今井氏は「報告書が『オネスト』になっている。あなたが間違っている!」と、反撃に転じた。

想定外のブーメランに、片山氏は「すみません。私が今間違えたら、申し訳ない」。今井氏は、片山氏が今年10月の大臣就任後、3度、収支報告書の訂正に追い込まれたことを念頭に、「報告書は、いいかげんだらけだ。訂正したと言っても、(この内容では)全然だめ。こんな人に大臣は務まらない」と述べ、あらためて大臣の資質をただした。

今後、片山氏は報告書に記載された事務所名を、「オネスト」から「ネオスト」に訂正することになるかもしれない。