将棋の藤井聡太七段(16)が4日、都内で行われた囲碁将棋新人王戦表彰式に出席した。表彰式後、師匠の杉本昌隆七段(50)と報道陣の囲み取材に応じた。主な一問一答は、以下の通り。

-新人王を取った率直な感想

藤井七段 新人王戦は、トップ棋士の方も優勝されてきている、若手の登竜門と言われているので、やはり優勝を目指してやってきたんですけど、こうして優勝という結果を残すことが出来ました。

-次の目標は

藤井七段 今回、新人王戦で優勝することが出来て、これを機に、次の飛躍につなげたいと思っているんですけども、まだまだ足りない部分も、まだ多いというふうに感じているので、まぁ少しずつ、そこ(飛躍)に近づけるように頑張っていきたい。

-杉本七段は八段昇段が近づいている

杉本七段 七段では、藤井七段に追いつかれましたけど、八段で追いつかれることはありませんので、かなり先に昇段するんだなぁと。

-この1年を振り返って

藤井七段 今年の1年では、トップ棋士の方とも(対局が)多くて、感想戦の機会で覚えるところの中で、自分の及ばない部分、課題というものを改めて感じることが出来たということで。そういった経験を生かして、次の棋戦につなげていきたいなと思っています。

-1日、インターネットテレビ局「ニコニコ生放送」の解説者として、第4期叡王戦本戦トーナメント1回戦、羽生善治竜王-菅井竜也七段戦の解説者を初めて務めた。感想は

藤井七段 先日、初めて解説をさせていただいたんですけど、僕自身、楽しくすることが出来ましたし、自分の読みも照らし合わせて、勉強になることも多かったです。

杉本七段 普段、対局している藤井七段とは違って、非常ににこやかな表情で解説をしていた。私の知っている藤井七段というのは、もちろん、そちらの顔の方が多いので、見ている視聴者の方も、新しい藤井七段の魅力を感じられたのではないでしょうか?

-優勝を経て目指す棋士、将棋のビジョン

藤井七段 あぁ、はい。そうですね…う~ん。終盤の形勢判断の部分で、特に戦いが多いかなというのを感じているので、まずは、そこを強化しますというか…形勢判断が出来るようにというふうに考えています。

-祝福の言葉で印象的だったのは?

藤井七段 やはり、今回も優勝という結果で、幾つか声をかけてもらって。「おめでとう」と…はい。