京都市左京区の京都国立近代美術館で開催中の「没後50年 藤田嗣治展」で7日、来場者が10万人を突破した。節目の来場者となったのは、午後1時頃に訪れた同市在住の杉本直子さん(56)と■梨朱さん(ありす、17)親子。直子さんは「(自分が10万人目ということに)驚いた。彼(藤田)の絵が好きで娘と訪れた。時代とともに画風がどう変わっていったかに注目したい」と、記念に贈られた同展の図録を手に笑顔を見せた。

展覧会は日仏を舞台に活躍した画家、藤田嗣治(1886年~1968年)の画業をたどる回顧展。約120点の作品で振り返る「史上最大規模」の展示。おかっぱに眼鏡姿の自画像や「乳白色の下地」の裸婦や猫などの代表作から、戦争画や宗教画まで、時代と場所を変えながら描かれた絵画が国内外の美術館から集結している。12月16日まで。

※■は亜の旧字