世界の報道写真の優秀作を発表する「イヤー・イン・フォーカス2018展示会」(ゲッティイメージズ)が18日、都内のギャラリーでスタートし、特別企画「AIが選ぶ今年の1枚」がお披露目された。米写真家がイエメン内戦の一場面をとらえたニュース写真で、戦死したイエメン戦士と野外病院の遺体安置所で対面する友人を撮影した。

写真を見た時の人間の感情や印象を、脳活動の推定モデルから解析し、数値化する。選ばれた写真は「恐ろしい」「悔しい」「むなしい」「罪深い」などのネガティブワードと、「繊細」「穏やか」「尊い」「人間的」「静か」などのポジティブワードを強く持ち合わせた1枚だったという。主催するゲッティイメージズジャパンは「よくこの写真を選んでくれたと鳥肌が立ちました。心によぎっているが口には出さない人間の感情を、AIはとらえている」と評価した。