昨年の成人式出席者の中から、暴走行為などで逮捕を含む20人超の摘発者が出た神奈川・厚木市で14日、厳戒態勢の中、19年の成人式が行われた。

厚木署は、成人式会場の向かいに、昨年まではなかった検問を設置。高さ2メートルほどの違法マフラーを付けた改造車を止め、整備不良の反則切符を切ったほか、数台を摘発。また自分の名を入れたのぼりを載せた成人の車を次々止め、厳重注意した。昨年を大幅に超える50人ほどの警察官で周辺の警戒にあたったほか、市内の要所にも警察官が配備された。

会場には、自らの名を入れたのぼりを手にした新成人が次々来場。「オレが一番気合入っているぜ」などと、口々に報道陣にアピールしていたが、のぼりを持ったまま式典に入ろうとしたところを、警備員に制止され、あえなく“没収”となる場面もあった。

会場の各所には、「模造刀や酒類の持ち込み禁止」「暴力行為があった場合退場」などの注意が書かれた看板がいくつも設置され、ものものしい雰囲気となった。

厚木市の成人式をめぐっては、昨年の式後に市内を改造車で暴走するなどして、道路交通法違反(共同危険行為等禁止違反)で20人超が摘発されたことが報じられ、市の成人式のHPでは「警察官増員」などと注意喚起されていた。