堺屋太一さんの訃報を受け、深い親交があった作家の石原慎太郎氏(86)は10日、都内の自宅前で取材に応じ「本当に驚きました。大事な人だった。ショックだね」と声を落とした。

堺屋さんとは、講演旅行で外国を回ったことがあり、昨年秋には、BSフジの報道番組にそろって出演。日本の課題について論を交わしていた。「『才人』と言えば、薄っぺらくなりますが、豊富な才能を持った人だった」としのび、「ただの友人ですが、同じ作家仲間でもあった。西部邁くんもそうですが、日本の同世代の論客が亡くなっていくのは寂しいですな、本当に」と話した。

かつて日本維新の会をともに率いた橋下徹前大阪市長も、堺屋さんと深い関わりがあった。石原氏は、「橋下くんや大阪の責任者は、堺屋くんにずいぶん知恵を授けてもらったと思う。橋下くんは寂しいだろうね…僕も寂しいですが」と思いやった。