将棋の第69期王将戦1次予選、藤井聡太七段(16)対池永天志四段(25)戦が12日、関西将棋会館(大阪市福島区)で行われた。午後からの対局中に“ハプニング”が発生した。

午後3時30分すぎ、同会館の道を挟んだ隣のマンションから「火事」を知らせる警報が鳴った。「エントランスで火災が発生しました。安全を確認の上、避難してください」との緊急の音声が約5分間、流れ続けた。

対局場にも音声は届き、藤井は座ったまま心配そうに窓の外を見つめるシーンも。日本将棋連盟の職員が現場を確認すると、マンション1階は内装業者による作業中で、ホコリを吸い込んだことによる誤作動と判明した。

藤井らは避難することなく、対局に集中した。持ち時間は各3時間。夕方には決着する見込み。