将棋の最年少プロ、藤井聡太七段(16)が16日、東京・有楽町の有楽町朝日ホールで公開対局として行われた「第12回朝日杯オープン戦」で渡辺明棋王(34)を撃破し連覇を果たした。

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藤井との初対決を楽しみにしていた渡辺棋王は、物足りない内容を反省した。中盤、気付かなかった唯一のチャンスを感想戦で藤井から指摘を受ける。「勝てる手を逃して一方的になってしまった」と残念がった。15日から、決勝での対戦を想定して行ったイメージトレーニングは空振りに終わった。「藤井さんはこれからどんどん力をつけてくるし、少しでも対抗できるよう、頑張らなくては」と自分に言い聞かせていた。