無所属のアントニオ猪木参院議員(76=比例代表)は21日、都内で会見し、国民民主党の会派入りを発表した。国民と統一会派を組む自由党の小沢一郎共同代表から今月、打診されたといい、「思い切った政治改革には数(が必要)だから、頑張りたい」と述べた。

今夏、改選を迎えるが、参院選出馬については「今のところ何も考えていない。一寸先は闇ではなく、ハプニング」とけむに巻いた。ただ、小沢氏が自由か国民からの出馬を猪木氏に打診。猪木氏の「集票力」への期待があるとみられる。「進路を決めるのはご本人だが、引き続き国政に参加してほしい」「大きな戦力」と話す小沢氏に、猪木氏も「小沢さんに(野党)大連合をまとめてほしい。その時が来たら手伝わせてもらう」と述べた。

一方、小沢氏は、猪木氏と北朝鮮の太いパイプに触れ「政府が(北朝鮮と交渉)できない以上、野党としての役割が可能なら、(猪木氏で)1つの突破口ができたらいいのではないか」と強調。猪木氏との訪朝の可能性について「来いと言われれば、いつでもご一緒したい」と意欲を示し、猪木氏も「早い時期にそういう機会をつくりたい」と、前向きな姿勢を示した。