東京地裁は5日、会社法違反(特別背任)などの罪で起訴された日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告(64)の保釈を認める決定をした。

保釈保証金は10億円。東京地検はこの決定を不服として、準抗告した。早ければ6日に保釈される。2度の保釈請求却下を受け、新たに弁護人に就任した「無罪請負人」弘中惇一郎弁護士(73)は、監視カメラ設置など厳格な保釈条件を提示。

「裁判所に評価してもらった」と述べた。昨年11月の逮捕から106日。海外からは長期勾留への批判が強まっていた。

東京地裁によると、保釈保証金の納付方法は現金と振り込みと電子納付の3通り。現金を裁判所の出納課に直接納付する場合、常識の時間の範囲で臨機応変に対応する。銀行振り込みの場合、午後3時など銀行の定める時間以降は翌日付になる。05年から導入の電子納付は電子決済サービス「ペイジー」などで24時間振り込み可能。午後5時以降の振り込みは翌日付扱いになる。保釈保証金は、保釈請求が認められた時点で納付が可能になる。