将棋の最年少プロ、藤井聡太七段(16)が8日、関西将棋会館で行われた第32期竜王戦4組ランキング戦2回戦で畠山成幸八段(49)を112手で下し、3回戦へ進んだ。これで18年度の勝敗は42勝7敗(未放送のテレビ対局を除く)、勝率は8割5分7厘となり、年度最高勝率の歴代トップに浮上した。中原誠16世名人(71=引退)が67年度に記録した47勝8敗、8割5分4厘の年度最高勝率の51年ぶりの更新も現実味を帯びてきた。

終盤にリードを広げ、勝ちきった藤井は「苦しい時間が長い将棋だった。かなり際どかった」と振り返った。歴代トップ浮上にも「あまり意識していない」とした。18年度はあと約3週間。残りの対局数は未定だが、新記録達成には負けられない戦いが続く。次戦は11日、棋聖戦2次予選6組決勝で、強豪の久保利明九段(43)と対戦する。